ドローン測量から現況平面図ができるまでは結構な長い道のりがあります。
ドローンを飛ばせば簡単にできるんじゃないの?というセリフをよく聞きますので簡単に解説します。

手順①
ドローン測量を行い、点群データを取得します。飛行後、点群解析を行いグランドデータを抽出します。
弊社ではZenmuseL1でレーザー測量を行いDJIterraで点群解析をしています。


手順②
ドローン測量では測量できない側溝や擁壁等の現況構造物を通常の測量手法で測量します。
※この時、ドローン測量とデータを擦り合わせなければならないので世界測地系での測量が必須です。
弊社ではdroggerを用いて基準点を設置し測量します。
手順③
従来手法で測量したデータを測量CADで図面化します。
手順④
ドローン測量で取得したグランドデータを点群編集ソフト(WingEarth等)でメッシュ解析しLandXMLデータを抽出します。
手順⑤
抽出したLandXMLデータをTrend-coreで読み込み、Trend-core上で地形の座標や標高を取得し、そのデータを測量CADに読み込み図化します。

手順⑥
等高線が必要であればDJIterraで解析した等高線を測量CADに読み込み貼り合わせをします。
色々なやり方があると思いますが、弊社ではざっと、このような手順を経て現況平面図が完成します。
3次元のデータであれば現況平面図に描かれている情報は全て網羅されているのに、なぜこんな時間と手順をかけて現況平面図を作らなければいけないのとグチグチ思ったりもしますが、まだ現況平面図の方がニーズが勝っているので致し方ないですね。
早く3次元データが2次元平面図よりもニーズがある時代が来てほしいものです。